全国共済は子供たちの輝く未来を応援しています。

スペシャル対談【第7回】まちぐるみで応援! がんばれ子育て世帯

神奈川県横須賀市長 吉田 雄人プロフィール

※吉田雄人オフィシャルサイトより
昭和50年生まれ 東京都出身
早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。
早稲田大学卒業後、イギリス・ロンドンに3カ月間の短期語学留学。帰国後、アクセンチュア株式会社に入社。平成14年同社退社。早稲田大学大学院に入学。
平成15年、横須賀市議会議員に当時最年少の27歳で初当選。平成18年、早稲田大学大学院政治学修士(地方自治行政)卒業。
平成19年、横須賀市議会議員に再選。
平成21年、横須賀市長選挙当選、無所属。現在に至る。

上関 康樹理事長 プロフィール

上関 康樹/全国共済神奈川県生活協同組合 理事長
1954年横浜生まれの横浜育ち。大学卒業後、金融機関勤務を経て、平成6年12月、全国共済に。
生粋の浜っ子で、神奈川への想いはひと一倍、そして未来の神奈川を担う子どもたちへの愛情と責任も感じていて、おもに子どもたちをどう支援していくかを考えている。
趣味はアンティークと自転車。週末はロードサイクルで走ることも。

横須賀市は子育て世帯への入居支援の実践、4月からは小児医療費の無料化拡充など、子育て世帯への支援が充実する一方で、転出者の増加問題も抱えています。そこで今回は、吉田雄人横須賀市長と全国共済神奈川県生活協同組合の上関康樹理事長が、子育て支援の姿勢や今後の展望について話し合いました。

※3月18日(火)神奈川新聞掲載の「まちぐるみで応援! がんばれ子育て世帯」対談より一部抜粋・要約しています。

カラダで感じる よこすかの魅力

司会

まずは横須賀市の現状についてお聞かせください。

吉田

横須賀市が抱えている課題の一つとして、転出超過の問題があります。とくに20代、30代の転出者が目立つことから、子育て環境や教育環境の充実に取り組んでいます。
たとえば、保育所に入れない待機児童数の「ゼロ」を目指して、保育所の整備などを進めています。また里山での田んぼ作りや、山での虫捕りなど、自然と触れ合える機会づくりをして、子どもが横須賀で学び生活したいと思うような対策を立てたいと思います。

司会

横須賀市民が感じる横須賀の魅力とは。

上関

私は横浜生まれの横浜育ちですが、現在は横須賀市民です。横須賀のきれいな星空、温暖な気候、そして海の幸のおいしさにもひかれて移り住むことにしました。横須賀の良さを体験するために、自転車に乗ることをお勧めします。私も休日には古さと新しさの混在したまちをサイクリングしています。そして、地域の方々の温かさに触れたりすると、あらためて素晴らしいまちだなと実感しています。

主役は子ども 目指すまちづくり

司会

吉田市政として2期目となりますが、今後の展望をお聞かせください。

吉田

子育て世帯をまちぐるみで応援していくことが大事だと思っています。 その取り組みのひとつが、まちぐるみ定住応援サイト「すかりぶ」です。登録していただくと、協賛のお店や施設で割引や特典サービスを受けることができます。
また小児医療費無料化については、これまで小学2年生までが対象でしたが、4月から3年生まで拡大。私の任期ののうちに上限を6年生まで引き上げることを目標にしています。
各取り組みのイメージは、「子どもが主役になれるまち」です。
視点を低くして、行政サービスや公共施設のあり方を見直して、発信していきたいです。

上関

私個人の見解として、子どもの遊び場であるはずの公園が危ない場所になっていることに疑問を感じています。子どもが体を思い切り動かして遊べる安全な場所を大人の私たちが用意できればと思います。

吉田

子ども時代に自然と触れ合うことはとても大切なことです。幸いなことに横須賀には海も山もあるので、この強みを生かして、子どもたちが外へ出て行くように啓発したいです。
また、国際化社会の進展からも子どもたちの英語力向上を見据えて、横須賀市では英語を母語とする教師(※ALT)を小学校全校に配属しています。
※ALT(Assistant Language Teacher=外国語指導助手)

善意のお節介で子どもと接点を

司会

全国共済とはどのような制度ですか。

上関

全国共済は、神奈川県では「助け合いの心」から生まれた保障制度で、文字通り全国39都道府県グループの一つで、非営利団体として事業を展開しています。
いざというときの備えとして、0歳から85歳までいくつかの年齢層で区切られたその中では、男女の区別なく「一律掛金・一律保障」であることが最大の特長です。満18歳から満64歳の方が申し込める保障には、入院・死亡双方の保障をバランスよく備えた「総合保障型」、入院・手術など医療保障が手厚い「入院保障型」があります。また、0歳から満17歳の子どもたちを守る「こども型」、満65歳から満69歳の方には「熟年型」「熟年入院型」があり、85歳まで自動継続されます。
一般の保険がタクシーだとすれば、共済はバスのようなもので、止まる停留所は決まっていますが、一律の安い掛け金で保障が受けられる制度です。
全国共済は非営利団体ですので、お預かりした掛け金は組合員の皆さまに保障ということで役に立てることが基本ですが、剰余金は、割戻金として8月にお戻しをして家計負担の軽減を図っています。さらに、未来ある子どもたちのスポーツや文化活動を支援し、併せて地域を元気にすることにも取り組んでいます。その結果、子どもたちの笑顔が戻ってくると、大変うれしく思います。

司会

地域の企業・団体にはどうあってほしいですか。

吉田

地域の企業・団体の皆さまには子育て支援を使命のひとつとしてとらえて、ご協力いただきたいと思います。
子どもたちが子どもだけの世界に閉じこもらないように、大人の皆さまには積極的に子どもとかかわりを持つように心掛けてほしいです。たとえば、ケンカをしていたり、夜遅く出歩いたりする子どもがいれば、大人から自然と声を掛けるような、善意からくる皆さまの「お節介」に期待したいです。

上関

微力ながら、全国共済は地域のお祭りや、行政の行うイベントにも協賛させていただいております。横須賀みこしパレードや追浜マラソン、乗物フェスタなどです。今後の取り組みとして、今の子どもが本を読む機会が減っていることもあり、病院や養護施設への本の寄贈ができるように働きかけたいと考えています。

子育てするならよこすかのまち

司会

子育て世代にメッセージを。

吉田

横須賀市では、生後4カ月までの乳児のいる世帯へは保健師や助産師が必ず家庭訪問を行い、保護者がいつでも相談できるような態勢をとっているので、子育てに不安なときも一人じゃないと実感できると思います。
そうして、「子育てするなら横須賀」と言われるよう、さらに取り組みを強めていきたいと考えています。

上関

全国共済では子どもの電話相談「チャイルドライン」を支援しています。18歳までの子どもであれば誰でも利用できるフリーダイヤルで、いじめ問題に限らず、ささいな悩みや誰かに聞いてほしい事があれば何でも相談できるNPO法人です。共働きなどで家に誰もいなくても、話したいときに話せるので、市長もおっしゃった「自分は一人じゃない」ことを感じられると思います。
子育て中のお父さんお母さん、行政、地域、そして全国共済が、応援しています。思い切り子育てを楽しんでください。

※3月18日(火)神奈川新聞掲載の「まちぐるみで応援! がんばれ子育て世帯」対談より一部抜粋・要約しています。

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