全国共済は子供たちの輝く未来を応援しています。

スペシャル対談【第6回】みんなで支える、あなたの子育て

神奈川県知事 黒岩 祐治プロフィール

昭和29年9月26日生まれ 兵庫県神戸市出身 早稲田大学政経学部卒業。
昭和55年4月、株式会社フジテレビジョン入社。3年間の営業部勤務を経て報道記者となり、政治部、社会部、さらに番組ディレクターを担当し、昭和63年より「FNNスーパータイム」のキャスターに。
平成21年9月、キャスター生活21年半、「(新)報道2001」が15年あまりの歴史に幕を閉じ、フジテレビジョン退社。
国際医療福祉大学大学院教授に転身。
平成23年4月、神奈川県知事に就任。

上関 康樹理事長 プロフィール

上関 康樹/全国共済神奈川県生活協同組合 理事長
1954年横浜生まれの横浜育ち。大学卒業後、金融機関勤務を経て、平成6年12月、全国共済に。
生粋の浜っ子で、神奈川への想いはひと一倍、そして未来の神奈川を担う子どもたちへの愛情と責任も感じていて、おもに子どもたちをどう支援していくかを考えている。
趣味はアンティークと自転車。週末はロードサイクルで走ることも。

毎年8月は、神奈川県子ども・子育て支援推進条例に基づき、「かながわ子ども・子育て支援月間」とされ、県内では多くの子どもや子育て家庭を対象としたイベントや取り組みが行われます。そこで今回は、黒岩祐治神奈川県知事と全国共済神奈川県生活協同組合の上関康樹理事長が、子育て支援の姿勢やその思いについて話し合いました。

※8月1日(木)神奈川新聞朝刊掲載の「みんなで支える、あなたの子育て」対談より一部抜粋・要約しています。

子育てと向き合う、700を超えるイベント

司会

「かながわ子ども・子育て支援月間」の取り組みとは。

黒岩

少子高齢化が加速している今、社会全体を支えるシステムが持続できなくなってしまうという危惧から、少子化問題に真剣に向き合おうという取り組みです。
神奈川県では、子育て推進条例を2007年に施行しました。そして、「かながわぐるみで子ども達を守り育てたい」との願いを込め、毎年8月を「子ども・子育て月間」として、子どもや子育てをされている方、子育てを応援したい方までを対象にした協力事業を募っています。
今年は、地域団体や企業により700を超えるイベントなどの協力事業が県内各地で開催されます。

貴重な体験と思い出、忘れられない夏に

司会

夏休みを過ごす子どもたちに望むことは。

黒岩

神奈川県には横浜のような大都市もあれば、海や山の自然、温泉や歴史的な観光資源もあり、日本の縮図のようにたくさんの魅力があります。このような環境だからこそ、多種多様のイベントが県内で開催されます。
親子でサバイバルキャンプを楽しめる青少年親子体験キャンプや自然に触れ合うマリン学校などのイベント、歴史に触れるイベント、最先端の科学技術を体験できる東芝科学館(川崎市)でのサイエンスフェスタや日産車体(平塚市)の工場見学などもあります。神奈川の自然、歴史、産業に思う存分触れて、忘れられない思い出をたくさんつくってほしいと思います。

司会

上関理事長の小さい頃の、夏休みの思い出は。

上関

昔は子どもが夜出歩いてよかったのは、夏休みに公園で行われる野外映画や縁日のときだけだったので、今でもその時のワクワクした記憶が強く残っています。ところが最近は、子どもが夜遅く出歩くことが日常的になっていたり、公園が危ない場所になっていたりすることが多く、疑問を感じています。私自身、公園の活性化が子育て支援のひとつになると考えているので、地域の公園を会場に行われるお祭りの後援など、積極的に行っていきたいと思います。

社会の支援を感じる、子育て応援パスポート

司会

子育て応援パスポートとは。

黒岩

「子育てをするなら神奈川」と思える神奈川県を目指し、県内在住の妊娠中の方や小学生以下の子どもがいる家庭が対象となる、子育て支援を目的とした登録制サービスの登録証です。パスポートを協力店舗に提示すると、割引や特典など優待サービスを受けることができます。
例えば、イオンでは毎月11日は子ども・ベビー衣料や玩具が5%引きなり、デニーズでは親子で食事されるとお子様ドリンクが無料になるサービスなどがあります。このようなサービスを受けることで、子育て中の方に地域ぐるみで応援されていることを実感していただきたいと思います。

司会

全国共済も「よこはまチャイルドライン」というお子さんに関する活動を支援されていますが。

上関

これは子どもの電話相談で、いじめ問題に限らず、どんな悩みでも子どもの言葉を直接聞いて受け止めてくれる、フリーダイヤルでつながるところがチャイルドラインです。
子どもは、気持ちを受け止めてもらうことで次の一歩を踏み出すことができます。これは全国共済の願いでもあり、活動の支援を続けています。

司会

全国共済とはどのような制度ですか。

上関

形態は全国組織の生活協同組合で、「助けあい」という理念から非営利団体として事業を展開しています。平成25年4月現在、すべての共済事業の加入件数は67万件を超えました。
0歳から85歳までをいくつかの年齢層で区切っていますが、その年齢層の中では男女の差別なく一律掛金、一律保障が最大の特長です。一般の保険がタクシーだとすれば、共済はバスのようなもので、止まる停留所が決まってはいるけれど、同一の安い掛け金で保障が受けられる制度です。とくに必要に迫られている方に対しては、すみやかにお支払いするように心掛けています。

すべてのお母さんに、エールを送りたい

司会

最後に子育て中の方々へメッセージをお願いします。

黒岩

少子化が進む今、子どもを抱いているすべてのお母さんに心から敬意を表し「がんばれ!」とエールを送りたいと思います。行政・地域・住民は連携して、助けを求める家族をサポートし、社会全体で子育て家庭を守ろうとしています。それを感じることで気持ちにゆとりをつくっていただいて、子育ての楽しさ、やりがいをあらためてかみしめてほしいと思います。
県内では1年に8万人の赤ちゃんが、8万通りの未来をもって生まれてきます。その子どもたちがそれぞれの夢をかなえ、輝ける環境をつくっていきたいと思います。

上関

身近なことで大切なのは「あいさつ」だと思います。
近所の人と自然にあいさつができるような基本的な取組みが広まれば、それが地域全体のつながりになり、やがてはそれぞれの子育ての支援にもなると思います。
子育てにより親も一緒に成長し、子どもを通して地域とのつながりも広がることを期待しています。

※8月1日(木)神奈川新聞朝刊掲載の「みんなで支える、あなたの子育て」対談より一部抜粋・要約しています。

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