全国共済は子供たちの輝く未来を応援しています。

こども応援広場 > スペシャル対談 > 【第24回】地域の特色生かし子育てをサポート

スペシャル対談【第24回】地域の特色生かし子育てをサポート

神奈川県小田原市長 加藤 憲一 プロフィール

昭和39年5月11日生まれ(54歳)
小田原市立芦子小学校卒
小田原市立城山中学校卒
神奈川県立小田原高等学校卒
京都大学法学部卒
その後、経営戦略コンサルティング会社、民間教育団体、農業、オービックビル事務局長、有限会社あしがら総研代表など
平成20年5月、第20代小田原市長に就任
平成24年5月、第21代小田原市長に就任
平成28年5月、第22代小田原市長に就任

上関 康樹理事長 プロフィール

上関 康樹/全国共済神奈川県生活協同組合 理事長
1954年横浜生まれの横浜育ち。大学卒業後、金融機関勤務を経て、平成6年12月、全国共済に。
生粋の浜っ子で、神奈川への想いはひと一倍、そして未来の神奈川を担う子どもたちへの愛情と責任も感じていて、おもに子どもたちをどう支援していくかを考えている。
趣味はアンティークと自転車。週末はロードサイクルで走ることも。

豊かな自然に恵まれた小田原市では、地域総ぐるみの子育てをモットーに、環境を生かした子育て支援に取り組んでいる。加藤憲一小田原市長と全国共済神奈川県生活協同組合(全国共済かながわ)の上関康樹理事長、よこはまチャイルドラインの徳丸のり子代表理事が、小田原市の子育て環境やそれぞれが取り組む子育て支援、今後の展望について話し合った(文中敬称略)

豊かな自然の中で大切な学び体験を

-小田原市の子育て環境の現状をお聞かせください。

加藤

小田原市は、温暖な気候で豊かな山と海、清らかな川に加え、肥沃な平野が広がっています。
この恵まれた自然や地域の環境を生かした子育て支援に力を注ぎ、子どもたちが健やかに育つ環境づくりに励んでいます。
また、「いのちを大切にする小田原」を掲げて、福祉・医療・教育(子育て)の政策分野に重点を置き、市政の柱として取り組んでいます。
2012年に立ち上げた子ども青少年部は、教育・悩み相談・健全育成活動などを融合した専門的組織として機能しています。
そして、私は市長に就任した当初から「スクールコミュニティ」を掲げています。これは、地域の核である小学校を中心としたコミュニティーの形成と地域全体が学びやという考えを表したもので、放課後子ども教室の展開もその一環です。夏には自然や歴史と触れ合える宿泊体験「あれこれ体験」を開催しています。テント生活で自然を体感し、仲間と協力することで、コミュニケーションカや生活力を磨きます。

上関

昔は町内ごとに子どもだけのグループがあり、その集団の中でいろいろと学ぶことができましたが、今はそういう環境がないので、子どもの宿泊体験の取り組みには大変感銘を受けました。

市民同士で支える切れ目ない支援を

-小田原市の子育て支援をお聞かせください。

加藤

市内には四つの子育て支援センターがあります。生後3ヵ月から小学校6年生までのお子さんを対象にしたファミリーサポートセンターもあり、研修を受けた市民の方が支援会員となり、市民同士で子育てをサポートしています。また、「おだわらウッドスタート事業」では、子どもが直接木に触れて育つ環境づくりと森林整備を目指し、乳児を対象に小田原産のヒノキを使用した誕生祝い品を贈呈しています。市内の職人さんの技術を生かした手作りおもちゃです。

上関

ブックスタート(※)は知っていますが、ウッドスタートは初めて聞きました。木のぬくもりに触れることは子どもにとって大切であり、地場産業の活性化にもつながるので、素晴らしい取り組みだと思います。

加藤

母子保健では、妊婦健康診査、妊婦歯科健康診査、乳幼児健康診査、予防接種、専門家による育児相談などを実施しています。さらに今年6月からは少子化対策として不妊症治療費助成事業を開始しました。これは神奈川県が行なう治療費助成に上乗せした助成です。昨年開設した子育て世代包括支援センター「はっぴぃ」では、妊娠から出産、子育て期間に至るまで専門員による悩み相談など切れ目ない支援を実現しています。そして、保育が始まると「保育コンシェルジュ」のサポートが受けられます。また、支援を必要とする子どもへの接し方を、専門家が各施設にアドバイスをする早期発達支援事業も実施しています。

徳丸

出産前後における切れ目ない支援は、母子が孤独にならずに済むので、心強い取り組みだと感じました。

(※)絵本を開く楽しい「体験」と「絵本」をセットでプレゼントする活動

公園の活性化からにぎわう美しい町

-全国共済かながわの制度についてお聞かせください。

上関

全国共済かながわは、「共に助ける」という理念を掲げた保障の共済で、非営利団体として事業展開する都道府県民共済グループの一つです。 万一の備えとして、0歳から85歳までいくつかの年齢層で区切り、その中では男女の区別なく「一律掛金・一律保障」であることが特長です。満18歳から満64歳の方が申し込める保障には、入院・死亡双方の保障をバランスよく備えた「総合保障型」、入院・手術など医療保障が手厚い「入院保障型」があります。「こども型」は0歳から満17歳のお子さま、「熟年型」「熟年入院型」は満65歳から満69歳の方が申し込める保障です。組合員さまからお預かりした掛金は、保障にあてることを最優先にしていますが、事業利益(手数料)の一部は、立場が一番弱い子どもたちへの応援として、文化・スポーツ活動の協賛、チャイルドラインの支援、小児病棟への本の寄贈などに還元させていただいています。また、今は子どもたちが安心して集い、遊べる場所が少ないので、昔のように公園に子どもが集えるよう活性化させる方法はないかと模索しています。

加藤

小田原市も公園の重要性を感じ、美しい景観とにぎわいを創出する「まちなか緑化助成事業補助金」や「身近な公園プロデュース事業」で公園整備を進めています。

-子ども専用の電話相談「チャイルドライン」についてお聞かせください。

徳丸

8歳までの子どもであれば誰でも利用できる″いのちの電話″です。この相談ホットライン「チャイルドライン」は、フリーダイヤルで週3回ご利用いただけます。全国共済かながわの支援の下、県内の子どもたちにチャイルドラインカードを配らせてもらっています。子どもにとって、親や先生以外の相談できる大人の存在は大切です。たくさんの大人と交わることでたくさんの価値観を学ぶこともできるので、チャイルドラインがそういう存在になれるよう取り組んでいます。

優しい環境づくりすべての子に光を

-今後の展望についてお聞かせください。

徳丸

今は、大人と子どもの世界に隔たりがあり、それがさまざまな問題を引き起こす要因にもなるので、隔たりがない社会づくりの一員になれればと思います。

加藤

障がいなどを抱えて、社会で生きにくい状況の子どもたちに光をあてて、居場所や支える体制を整えることが大切だと感じています。そのためにも、地域の皆さんとも協力して、誰にも優しい環境づくりに取り組んでいく予定です。

上関

市長のお考えに賛同です。厳しい状況下にいる子どもへの支援は物資ではなく、苦しんでいる子どもがいることを世に広めることだと教えられた経験が過去にあります。それが子どもを支援するきっかけになりました。これからも多方面から支援できるよう取り組んでまいります。

対談の全文はこちら