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スペシャル対談【第2回】声に出して伝えることの大切さ

横浜FCゼネラルマネージャー兼監督
岸野 靖之プロフィール

1958年6月13日生まれ 和歌山県出身 選手として三菱重工業(現浦和レッズ)、読売サッカークラブ(現東京ヴェルディ)でプレイし、1990年現役を引退。
1991年に読売サッカークラブジュニアユース監督、1992年ヴェルディ川崎サテライトチームコーチ、翌93年同監督、94年から98年までヴェルディ川崎トップチームコーチを歴任する。
そして1999年ヴェルディ川崎サテライトチーム監督に復帰、2000年ヴェルディ川崎ユースコーチ、2001年~2003年東京ヴェルディ1969サテライトチーム、トップチームコーチに。2004年東京ヴェルディ1969トップチームコーチ、サテライトチーム監督に。
2005年、サガン鳥栖のヘッドコーチに就任。2007年に監督に就任する。2010年より、横浜FC監督。

上関 康樹理事長 プロフィール

上関 康樹/全国共済神奈川県生活協同組合 理事長
1954年横浜生まれの横浜育ち。大学卒業後、金融機関勤務を経て、平成6年12月、全国共済に。
生粋の浜っ子で、神奈川への想いはひと一倍、そして未来の神奈川を担う子どもたちへの愛情と責任も感じていて、おもに子どもたちをどう支援していくかを考えている。
趣味はアンティークと自転車。週末はロードサイクルで走ることも。

いじめや不登校、虐待など、子どもを取り巻く状況が悪化し続けているいま、大人に求められているものは何か。
「助け合い」の精神で生活を応援する神奈川県総合生活協同組合(全国共済)の上関康樹理事長と、スポーツを通じて未来を担う子どもへのサポートと社会貢献を考えるJリーグディビジョン2横浜FC岸野靖之ゼネラルマネージャー兼監督が熱く語り合いました。
(司会及び記録:よこはまチャイルドライン徳丸のり子氏)

声に出して伝えることの大切さ

司会

今の子どもたちを見てどう思われますか。

岸野

全体的におとなしいですよね。サッカーでいえば、声が少ない。サッカーは手を使わないほかはなんでもやっていいので、しゃべってもOKなんです。というか、勝つためには声に出して相手に伝えないといけないのに、声が出せない。出さない。出しても小さい。

上関

そうですね。本音を言えないというか、思ったことを言葉にするのが苦手な子どもが増えたように思います。

岸野

声に出して伝える、というのは子どものときから訓練をしないと、大人になって急にできるようになるというのは難しいんです。
ふだんから声を出していないと、いざというときに声が出ない。

上関

わたしもそれは感じていて、今の子どもたちには泥臭さがなくなったなあ、と思います。
わたしは柔道をやっていましたが、柔道は気合とともに大きな声を出さなければなりません。気合が入らないと声も出ないんです。

岸野

そう、声は大事です。例えばサッカーで守るとき、選手同士のコミュニケーションがとれてないと、守れない。
つまり、情報共有というか共通理解ですね。声を出すには「戦術」「必要性」などを理解している必要があります。だから、声を出せる選手は明るくて、サッカーもよくわかっている。

上関

わたしもこの春採用の就職面接で、面接会場に入ってドアを閉めた瞬間、笑顔で「こんにちは」と答えた女の子を採用しました。
それはつくりものの笑顔ではなく、自然体で、流れるようなあいさつでしたね。きっと、ふだんから明るくて、きちんと声に出してあいさつすることができる女性なのだろうと思います。

岸野

自分が思っていることを言葉にすることは、自分にも責任や自覚が生まれてきます。
本気になればなるほど、勝ちたければ勝ちたいほど表に出てくるし、まわりにも要求する。つまり、どれだけ思っているか、どれだけ本気なのか、が問われているんだろうと思います。

じつはガニ股なんです

司会

岸野監督のご出身はどちらですか。

岸野

和歌山県新宮市です。我が家の裏が太平洋で、ちょっと行けば山があり、それは自然がゆたかなところです。
海に行っては、もぐってあわびを採り、モリで魚を突いたり、それを浜で焼いて食べるんです。うまかったですね。
小中高と、ずっと同じ仲間だったので、今でも付き合いがあります。それこそ、漁師をやっている仲間もいれば、大阪で寿司屋をやっている仲間もいます。正月に帰れば、みんなで新年会をしますし、ずっとつながっていて、いい仲間です。

上関

わたしは横浜出身なので、岸野監督の育った環境は羨ましい話ですね。わたしは中1から柔道を始めましたが、それはしごかれましてね。肩は青むらさき色に腫れ上がり、段位の試験のときは腕を怪我して、出場できなくて、結局取ることができなかった。残念でした。

岸野

じつは、わたしもサッカーはじめる前は柔道をやっていたんですよ。

上関

それは偶然ですね。じゃあ、もしかして監督もガニ股ですか(笑)。

岸野

ええ。一生、直りませんよ、きっと。

上関

うさぎ跳びをやらされましたものね。

岸野

でも、中3になり、どうしてもサッカーがやりたくて、学校にお願いしてやらせてもらったんです。柔道部の顧問がそのままサッカー部の顧問になり、柔道部の仲間がそのままサッカー部の仲間になりました(笑)。
サッカーの一番の魅力は、なんといっても「ゴールしたときの爽快感」。それと、「同じシーンがなく、工夫次第でどんなふうにも組み立てられる」ところです。また、チームスポーツなので、仲間同士の助け合いが試合を決定付けるところもいいですね。

上関

柔道は基本的には個人スポーツですが、団体戦はやっぱりチームスポーツです。みんなで協力することを学べるし、「みんながひとつになれる」ということも最大の魅力です。

岸野

まったく、その通りです。

みんなに愛されるチームを目指します

司会

今の子どもたちに対して、大人がやるべきこととは何でしょうか。

上関

とにかく、しっかり見てやることだと思います。今「見て見ぬふり」の大人が多く、それはまずいですよね。
子どもが挨拶しない、と嘆く前に大人が手本を見せればいい、大人の方から声をかけてあげることがとても大切な時代になっているんじゃないでしょうか。

岸野

基本的に「気にかける」ことが必要だと思います。黙っていたら、どう思われているのか不安になるだろうし、気がついたことを話すだけで選手には伝わりますし、いちばんつらいのは疎外感を感じるときだと思いますから。なるべく声をかけて、ちゃんと見てやることです。

司会

そうですね。それがコミュニケーションの基本のような気がします。ところで、今後の夢や希望を聞かせていただけますか。

岸野

まずは勝ち続けて「J1」にあがること。そして、横浜FCというチームをもっともっと全国のみなさんに知ってもらって、みなさんに愛されるチームに育てていきたいですね。
個人的には、チャンスがあれば、海外のチームで指揮をとってみたいです。もちろん、その国の言葉を話し、その国に住んで、ね。学ばないといけないことばかりですけれど。

上関

わたしも同じなんですが、神奈川県総合生活協同組合(全国共済)はまだメジャーではありません。神奈川県民のみなさまに知ってもらい、みなさまに愛されるようになりたいですね。それと子どもたちへの支援と社会貢献は、今後もいろいろなかたちで続けていきたいと思っています。

司会

話は変わりますが、横浜FCと水戸ホーリーホックの試合が行われた、11月7日の「全国共済・チャイルドラインDAY」はいかがでしたか。

上関

このようなイベントは初めてでしたが、ほんとうにいいイベントだったというのが実感です。たくさんのひとに全国共済を知っていただきましたし、一方でチャイルドラインを応援しているという社会貢献も同時に可能で、なんというか社員のモラルも向上しました。
また、サッカーの試合を生で観させていただき、その迫力とスピード感には圧倒されました。横浜FCのファン層の広さや熱心さにも脱帽です。

岸野

絵馬展の会場で、たまたま来場していた少年と握手をした横浜FCの選手がいて、たいそう喜ばれたらしいんですが、よかったと思いますね。ちょっとしたきっかけで、何年たっても応援してくれるファンになるんです。
いろんな人に支えられて、チームは存在できるのですから。これからも、わたしたちにできることがあれば、協力を惜しみません。

司会

今回は「プロスポーツチーム」「企業」「NPO」とのコラボレーションがみごとに花開いたと思います。ほんとうに、いいイベントでした。ありがとうございました。
これからも、みんなで地元を盛り立てていきたいですね。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
本日はお忙しい中、ありがとうございました。