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スペシャル対談【第11回】 ひとりで悩まず相談、地域で支える子育て

神奈川県伊勢原市長 高山 松太郎プロフィール

※伊勢原市ホームページ「市長の部屋」より
昭和25年生まれ
平成3年伊勢原市議会議員に初当選。以来、4期連続当選を果たし、平成15年には伊勢原市議会議長。
平成19年神奈川県議会議員に初当選。平成24年に伊勢原市長に就任、現在に至る。
主な役職は、秦野市伊勢原市環境衛生組合副組長、金目川水害予防組合議会議員、伊勢原市交通安全対策協議会会長、伊勢原市防犯協会会長。

上関 康樹理事長 プロフィール

上関 康樹/全国共済神奈川県生活協同組合 理事長
1954年横浜生まれの横浜育ち。大学卒業後、金融機関勤務を経て、平成6年12月、全国共済に。
生粋の浜っ子で、神奈川への想いはひと一倍、そして未来の神奈川を担う子どもたちへの愛情と責任も感じていて、おもに子どもたちをどう支援していくかを考えている。
趣味はアンティークと自転車。週末はロードサイクルで走ることも。

次世代育成支援施策「子育てサポーターの育成・活動」など、市と市民が一丸となり地域ぐるみで子育てに取り込んでいる伊勢原市。
そこで今回は、高山松太郎伊勢原市長と全国共済神奈川県生活協同組合の上関康樹理事長、NPO法人よこはまチャイルドラインの徳丸のり子代表理事の3人が、現在の子育て環境やこれからの支援策について話し合いました。※文中敬称略

※神奈川新聞朝刊掲載の「ひとりで悩まず相談、地域で支える子育て」対談より一部抜粋・要約しています。

地域の連携強化ですばやい相談対応

司会

子育て支援に関して、伊勢原市の現状をお聞かせください。

高山

核家族化により、子育てに関する悩み相談の相手がいない問題などを解消するために、地域での子育て支援の協力者として活躍いただくことを目的に「子育てサポーター養成講座」を実施しています。
現在108名の方が活動しており、30代から70代までの方々がそれぞれの持ち味を生かして、地域で支え合う実感が得られています。そして、子どもが安心して暮らせる体制を目指す「要保護自動対策」です。
これは保護者のない児童や保護者に監護させることが不適当な児童の適切な保護を図るため、地域の連携強化に努めています。市役所内でも市と教育委員会が連携して、児童虐待などに関する相談支援体制を提供することで、学校現場との調整もすばやく早期対応が可能になっています。
児童虐待予防のために研修、普及啓発も行っています。その中のひとつとして、高校生を対象とした講座では演劇と子育て体験を、幼稚園・保育所・小学校の職員には紙芝居を用いた虐待防止の初期対応の理解を促す講座を実施しています。

上関

伊勢原市の施策の中に「暮らし方」「安心力」がありますが、市長のお言葉からお子さんに重点を置かれた取り組みだと分かりました。また、通常は定年となる70代の方まで子育てサポーターとして活動されているのも素晴らしいことで、サポートされる側もうれしいと思います。

徳丸

子育てには、親以外の大人たちとの関わりも必要なので、この取り組みが全国に広がっていくことを願います。

みんなで助けあい、みんなで支えあう

司会

全国共済 神奈川県生活協同組合の制度についてお聞かせください。

上関

全国共済は「助け合いの心」から生まれた保障の共済で、全国39都道府県民共済グループの一つで、非営利団体として事業を展開しています。
万一の備えとして、0歳から85歳までいくつかの年齢層で区切り、その中では男女の区別なく「一律掛金・一律保障」であることが特長です。満18歳から満64歳の方が申し込める保障には、入院・死亡双方の保障をバランスよく備えた「総合保障型」、入院・手術などの医療保障が手厚い「入院保障型」があります。「こども型」は0歳から満17歳まで、「熟年型」「熟年入院型」は満65歳から満69歳の方が申し込める保障制度です。
全国共済は非営利団体なので、お預かりした掛け金は組合員の皆様の保障や福利厚生にあてることが基本です。一方、手数料である事業利益の一部を利益還元として、病気を患う子や養護施設の子など、一番弱い立場の子たちを社会貢献として応援できればと考え、養護施設の子どもたちが参加するスポーツ大会への協賛をしています。また、神奈川県内にある31の小児科病棟に計310冊の本の寄贈などをさせていただき、少しでも子どもたちの活力につながればと思います。

司会

子どもの電話相談「チャイルドライン」についてお聞かせください。

徳丸

子どもはたくさんの大人に囲まれて育つべきだと思いますが、現状は両親と先生しかいないケースがほとんどです。そこで大人に相談できる子ども専用のホットライン、チャイルドラインが必要だと思いました。
18歳までの子どもであれば誰でも利用できるフリーダイヤルで週3回ご利用いただけます。子どもたちに配るチャイルドラインカードの発行には、全国共済の多大なる支援もあり、おかげで全県に配布できるようになりました。

親も先生もSOS 地域で支える体制

司会

伊勢原市の今後の取り組みについてお聞かせください。

高山

最近は子育てに関する相談相手がいないという問題点があり、それに伴い学校の先生の負担が増えたりなど、大人が悩みを抱えてしまっています。
そこで伊勢原市では「要保護児童対策」の他にも文部科学省からの委託を受け、不登校や家庭に困難を抱える子どもたちに対して地域の家庭支援チームを立ち上げました。専門家も含めて、学校や家庭、関係機関が連携して、家庭の悩み相談や家庭訪問にも対応しています。この取り組みによって先生方の負担が軽減され、子育ての悩みをひとりで抱え込まないですむ環境ができればと願っています。

上関

昔は近所に子どもがたくさんいて、その輪の中でいろいろ学んでいましたが、少子化ですっかり環境が変わってしまいました。またネットの普及により見えないいじめが発生するなど、新たな問題も出てきています。そのため、子どもを正しくリードしてあげる大人の存在がますます重要になっているので、大人も悩まない環境づくりを目指す、その取り組みが全国に広まることを期待します。

お年寄りから知識を、子どもからは元気を

司会

最後にメッセージをお願いします。

高山

最近の子どもは「読む・書く・話す」力が弱くなっているといわれます。この解決策は、地域のご年配の方々に力を借りることです。子どもはお年寄りから知識や経験を学び、お年寄りは子どもから元気なパワーをもらいます。そんな関係を築くことができれば、子育てから地域の活性化にもつながるので、ぜひ取り組みたいと思います。

徳丸

学校を通して直接子どもたちチャイルドカードを配布させていただいていますが、カードを渡すだけで安心すると言ってくれる子もいるので、今後もひとりでも多くの子に配りたいです。

上関

私どもが協賛させていただいている養護施設の子どもたちが参加するスポーツ大会では、一見すると他の子たちとまったく変わりませんが、一つ違うことは親からの声援がありません。それでも子どもたちは一生懸命プレイして、挨拶もしっかりします。その姿を見ると、胸にこみ上げるものがあり、今後も支援できればと考えています

※神奈川新聞朝刊掲載の「ひとりで悩まず相談、地域で支える子育て」対談より一部抜粋・要約しています。

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